いま、オフィスチェアの個人購入が急増しています。テレワークを経験した多くの方が、これまで何気なく使用していたオフィスチェアの効果を実感されたようです。本ノウハウでは、オフィスチェアの入替や購入をご検討中の方に向け、オフィスチェアの選び方をご紹介します。
1. 家庭用チェアとオフィスチェアの違い
2. オフィスチェアの歴史
3. 健康に影響するオフィスチェア
4. オフィスチェアの選び方
5. まとめ オフィスで働く社員のために
6. おまけ 疲れないオフィスチェアの正しい座り方
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家庭用チェアとオフィスチェアは、いったいどのような違いがあるかご存知でしょうか。
家庭用チェアは飲食時のみの使用など、長時間の使用は想定されていません。そのため、購入時にはおしゃれさ等見た目を重要視することが多いのではないでしょうか。一方、オフィスチェアは事務作業用に設計されています。長時間、また不特定多数の使用が想定されており、体格の個人差・長時間の姿勢変化に対応する機能が備え付けられています。家庭用チェアとは違い、オフィスチェアは長時間座っても疲れない座り心地が最も重要な要素と言えるでしょう。
しかし、オフィスチェアの機能を知らない場合、家庭用チェアと同様に「見た目」や「安さ」の基準で検討される方もいらっしゃるのではないでしょうか。もちろんそちらも要素として重要ですが、それだけで購入してしまうと社員の健康を損なう原因になってしまうかもしれません。
オフィスチェアにはどのような機能がどのようにして備わったのか、歴史から見てみましょう。
19世紀以前
産業革命によるビジネスの大規模化により事務作業が生まれ、18世紀には事務用にあつらえられた机や椅子が見られるようになりました。機能面でオフィスチェアの先駆けと言えるものは、この時期の米国で制作されています。座面を傾けたり、回転させることができました。
19世紀末~20世紀初頭
タイプライターの普及により、長時間の座り仕事でも疲れないような椅子の構造や材質への関心が高まりました。20世紀初期は、足首・膝・股関節を各々90°にし上体を直立させた状態が正しい姿勢とされていましたが、椎間板ヘルニアと腰痛の原因になり得ると分かり、腰椎・椎間板の負荷を軽減させる大腿前傾もしくは体幹後傾が可能な椅子の研究が進みました。
20世紀後半
このころには人間工学に基づきクッションを考慮した椅子が開発され、座と背もたれ部分が家庭用チェアと大きく異なったものに変容していきました。また、1980年代にはOA化の波により、作業姿勢が前傾から中立・後傾姿勢中心へと変化。その変化に伴い、座と背もたれが連動して動く新しい機構を持つオフィスチェアが誕生しています。
1990年代には大腿部の圧迫をさらに軽減しようというコンセプトが中心となりました。また、この時代にはコンピューター使用による肩・肘・手の疲労が問題となり、疲労を出来るだけ軽減するための策として、高さや水平位置の調整機能付き肘掛が開発されました。肘掛の効果は腕を置けるだけではなく、腰に負担のかかる前傾姿勢を減らしながらも、左右の動きを増やし、姿勢の自由度を上げることが分かっています。こうして人体の支持をより高めるために、背もたれの高さ寸法の増大、ヘッドレストの設置がなされたと考えられています。(参考:白石 光昭 『オフィスチェアの座り心地の進化と技術ー人間工学的視点を元にー』)
上記の歴史からは、オフィスチェアには時代ごとにオフィスワーカーに必要な機能が付与されてきたことが分かります。また、現在においては体への負荷を出来るだけ小さくすることはもちろんのこと、体にとってプラスの効果を持たせる「健康」をキーワードにしたチェアの開発も進んでいます。
昨今、ワークライフバランスや健康経営など、社員の心身の健康を経営視点で考える企業が増えていますよね。そんな中、東京大学と日本臓器製薬が全国の成人就労者1万人を調査し、腰痛による労働生産性の低下を金額に換算した所、その経済損失は年間なんと3兆円にも上ることがわかりました。また、厚生労働省の国民生活基礎調査によると、日本人の4人に1人が腰痛であり、業務上疾病の約6割が腰痛となっています。
このような腰痛の大きな原因のひとつはチェアにあると言われています。つまり、腰痛を抱える多くのオフィスワーカーが体に合わないチェアを使用している環境にあると考えられるのではないでしょうか。
※姿勢の悪い座り方も大きく影響します。
上記のように社員の健康に影響するオフィスチェア、いったいどのように選べばいいのでしょうか。
ある企業では、福利厚生の一環として社員ひとりひとりにチェアを選んでもらうという規則があるようです。ひとりひとり体に合うチェアは違うため、もちろん可能であれば全員に座って選んでもらいたいところですよね。しかし、なかなかそうはいきません。現に、あるアンケート資料では、会社で就業中に座る椅子を自分で選ぶことができますか?という質問に約9割の会社員が「選べない」と答えています。
そんな環境の中、少しでも社員に寄り添った選び方が企業として重要となります。
チェアの選び方を4ステップでご紹介しましょう。
①予算を決定する
判断基準として、予算が大きな軸となります。
②社員の傾向を分析
男女比、年齢層、身長などの傾向をおおまかに把握しましょう。
③チェアの試座を行うメンバーを選抜
①で把握した傾向を元に、3~6名程を基準にメンバーを選定します。
④ショールームで試座
チェア選定時は出来る限り情報だけで判断せず、せひ、ショールームへ試座に行きましょう。
予算に合った多くのチェアを座り比べ、メンバーに最も人気のあるチェアに決定することがおすすめです。
※ウチダシステムズ ライブオフィスでの試座も可能です。
上記に則った選び方であれば、おおよその社員の「体に合う」をカバーできるはずです。
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上記では予算の決定を第1ステップとしましたが、予算はあくまで軸であり、柔軟に対応することが必要です。オフィスチェアは、オフィスで働く社員のためにできる投資のひとつになり得ます。入替やご購入を検討の方はもちろんのこと、検討されていない方も、ぜひ、改めて見直しをされてみてはいかがでしょうか。
これまでお伝えした通りに体に合ったチェアを選んだとしても、チェアに間違った座り方をしてしまうと、肩こり・腰痛・頭痛・血行不良などの様々な不調を引き起こします。正しい姿勢での座り方で改善が可能です。ご興味のある方は下記関連リンクより、「オフィスチェアの正しい座り方」チラシをダウンロードください。
2017年入社。法人営業を経て、現在は営業推進部に在籍。Webマーケティングやイベントの企画運営、法人営業のサポート業務に携わる。お客様の働く、学ぶ、生きるを楽しく豊かにする!ためのお手伝いができることを願って、場づくりのお役立ち情報をお届けします。
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