Q. “五ヶ年計画”が“年内計画”となったプロジェクトを、所内ではどのように進められたのでしょうか?
長谷川様:まず所内のビジネスチャットを使って、所員たちにグループで議論してもらいました。そうすると、物件に関しては「キラキラビルがいいわね」とか「あのビルはちょっと」とか、リアルな意見が出てきました。私が自分のビジョンを語ると、それに対していろいろな意見が出てくる。そのすべてに、私のコメントをつけるんです。かなりハードワークでしたが、そうすることで所内議論が発展していくんですよ。
それをウチダシステムズの安田さんにお送りして、所内でどんな希望や意見があがっているのかを把握していただきました。
Q. ウチダシステムズとはどのように進められたのでしょうか?
長谷川様:ウチダシステムズさんとの出会いは2003年頃で、銀座にオフィスがあった頃からのお付き合いです。安田さんとは馬が合うんですよ(笑)。
その時は今ほど広い物件ではなかったのですが、苦労しながらもいろんな情報を仕入れて、独特の面白い発想で交流スペースなども作っていただきました。今回のプロジェクトも、彼に要求を投げるだけで「こんな感じはどうでしょう」と返ってくるので、すごいなと思いました。
Q. その時に投げた要求とは、どんなものだったのですか?
長谷川様:働きやすくて費用がかからない。あと、これは私の気持ちの部分ですが、在宅勤務制度を進めながらも、「やっぱりオフィスに行って働きたい」「あのビルに行きたい」と思ってもらえるようなオフィス作りがしたいと思っています。
在宅勤務でもいいと思うのですが、やはり限度がある。まず運動能力が落ちるし、マンネリ化やコミュニケーション不足にもなる。通勤が辛いようなら困るけれど、そうでなければオフィスに行って働いて、メリハリのある生活を送る。それを理想とするには、働きやすいだけではなく、行きたくなるような職場を作る必要があるんです。
もう一つ、サテライトオフィスを作り拠点分散することによって、空いたスペースをフリーアドレス化することで効率よく使いたいという要望も投げました。
USS 安田:弁理士の方たちの働き方は特殊性があるので、彼らが働きやすい場所をいかに実現すべきかヒアリングしてみたいとお願いしました。そうしたところ「ランチミーティングをよくやっているので、来てください」とご招待いただきました。
そこで最近のオフィスのトレンドや、他の職種の方たちの働き方などをご紹介し、サテライトも含めて弁理士の方たちがどんなふうに働けたら良いのか、ディスカッションしていただきました。さらに、所内のチャットであがった忌憚のないご意見をいただいて、ご要件をまとめていきました。
ウチダシステムズ 安田