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株式会社シンカ 様

会社全体の最適化とサステナブルな取り組みの可視化 オフィスのダウンサイジングを機に具現化を図る

2022年12月1日

株式会社シンカ 様

代表取締役社長 田中 裕也 様
(2022年インタビュー当時)

  • 目的
    移転
  • 地域
    関東
  • 従業員数
    50名未満

プロジェクト詳細

  • 竣工日
    2022年5月
  • 対象面積
    約85㎡
  • 所在地
    東京都港区新橋4-7-2 6東洋海事ビル 4F
  • 事業内容
    組織・人事コンサルティング
  • WebURL

 

プロジェクト背景コストカットを主眼としたオフィスのダウンサイジングとDX化

代表取締役社長 田中裕也 様
代表取締役社長 田中 裕也 様
Q. 御社の成り立ちについてお聞かせください。
田中様:シンカは、1995年に採用専門のコンサルティング会社として設立された会社です。私はこの会社の新卒1期生で、4代目の社長になります。2015年に「社会問題を解決することで、持続可能な社会を創造し、私たち一人ひとりの幸福度向上を追求する」をビジョンに掲げ、2017年にMBOを実行し、現在は独立系の企業としてビジョン実現に邁進しています。
採用活動がさまざまに変化するなかで、弊社の事業内容も年々変化していきました。以前は大企業向けの採用のお手伝いがメインだったのですが、近年は中小企業に対し、採用活動から人事組織を構築するまでの一貫したお手伝いにも力を入れています。

Q. プロジェクトが始まった理由をお聞かせください。
田中様:同じビル内の移転で、オフィスのダウンサイジングというのが今回のプロジェクトです。大きな理由としては、事業の転換に伴う会社全体の最適化。中小企業のクライアントを増やそうとするなかで、弊社の人材配置の最適化なども行いました。
さらにコロナ禍でリモートワークが主流になったこともあり、オフィスに4~5人しか出社していないということも珍しくなくなりました。以前のオフィスは29席だったのですが、さすがに広すぎるので、コストカットと人数に合わせた最適化を実現するために移転を決断しました。
もうひとつ重要なミッションがオフィス全体のDX化。コロナ禍でオンライン会議が増えたので、会議の質を上げるための取り組みが必須でした。

Q. ウチダシステムズと取引が始まった経緯を教えてください。
田中様:もともと私がウチダシステムズの社長と懇意にしていたことがきっかけで、2018年5月から取引が始まりました。2020年に埼玉県の飯能市に宿泊施設「Alive」を開業したときにも、施設内の什器などの選定・設置などでご協力いただきました。
「Alive」のプロジェクトは、内装と家具を入れるだけでウチダシステムズさんにとっては大きな仕事ではなかったと思うのですが、それにも関わらず設計の担当者が非常に細やかな提案をしてくれたんです。「脱衣所に鏡を入れたほうがいい」とか「カギをつけたほうがいい」とか。そういった丁寧で誠実な仕事ぶりに感銘を受けていたので、今回のオフィス移転も迷うことなくウチダシステムズさんに相談しました。
埼玉県飯能市のサテライトオフィス「Alive」
埼玉県飯能市のサテライトオフィス「Alive」

プロジェクトのポイント①オフィス移転を機に働き方改革とDX化を実現

㈱シンカ様 本社オフィス
㈱シンカ様 本社オフィス
Q. 今回のプロジェクトのポイントをお聞かせください。
田中様:弊社が抱えていた課題としては2点ありました。1点目が、出社する人数に対して広すぎるという現状の課題。2点目がオンライン会議に対応するためのDX化という将来的な課題。この両方を解決したかったんです。
USS 長谷川:ダウンサイジングするなかで実現したいことは何か、さらに将来のビジョンなどをお聞きするところからプロジェクトが始まりました。
田中様:実はオフィス移転の話が出たときに、社員からオフィス不要論も出たんです。でも、そのなかで「家では集中できない」「若手が多いので教育の観点からもオフィスは必要」という意見も多く出ました。「シェアオフィスにする」という意見も出たのですが、個人情報を扱う観点から現実的ではありません。そういった議論があったこともすべて伝えてプランニングをお願いしました。
USS 長谷川:突き詰めると「働き方改革」と「DX化」という2つの課題です。解決のためにはICTの設備投資が必要なので、ダウンサイジングはするものの今までになかった設備が入るようご提案させていただきました。
USS 尾花:与えられた広さのなかで条件に沿ってプランニングをして、打ち合わせをしながらブラッシュアップしていくのですが、今回のプロジェクトでは田中社長が非常に明快なビジョンをお持ちだったのでスムーズに進みました。
田中様:最初のご提案からほぼイメージ通りでしたね。
USS 尾花:オフィスレイアウトのご提案も数回でFIXしましたし、非常にスピード感があるプロジェクトでした。
USS 尾花(設計デザイン担当)
USS 尾花(設計デザイン担当)

Q. 導入する設備などがポイントになると思いますが、どのように決めていったのでしょう?
田中様:ウチダシステムズさんには「自社実践」という文化があり、実際の設備をできる限り自分たちで使ってから提案してくれるので安心感がありました。
USS 長谷川:そうですね。当社ではスタッフが実際に会社で使用しながら、メリットやデメリットをお伝えするという「自社実践」を大事にしています。実は今回、田中社長にご提案したオンライン会議システムは、当社では導入していない設備です。でも、私自身が使った感覚から、シンカ様にはこちらのほうがいいのでは?と考えご提案させていただきました。
田中様:スペックだけではなく、実際に使ってみた感想などもご提案に盛り込んでくれるので安心感が違いますね。
USS 尾花:自社実践でさまざまなツールに触れているからこそ、総合的なソリューションを提案できるという側面があります。一つひとつのツールだけでは意味がない場合もあります。今回も、運用面を考えた組み合わせを考えてご提案させていただきました。

プロジェクトのポイント②会社としてサステナブルな社会の実現を目指しているから、廃棄物をできるだけ減らしたい

Q. 宿泊施設「Alive」は「サステナブルラボ」となっています。会社として取り組んでいる「持続可能性」が今回のプロジェクトでどのように反映されましたか?
田中様:弊社では、サステナブルな社会の実現に向けて、その実践場所として「Alive」を開業したという経緯があります。小さな会社にできるサステナブルの取り組みとして、小さくてもモデルケースをつくり、世の中に示すことを目指したわけです。
そういった経緯もあったので、今回のプロジェクトに関しても廃棄物をできるだけ出さない形で進めたかったのです。もしかすると床材など、新しく購入したほうが安かったかもしれませんが、可能な限りの転用をお願いしました。
USS 尾花:オフィス移転において、特に照明設備の転用は困難です。従来のオフィスから照明を外して新しいオフィスに付け替えるので、照明を使えなくなる期間が発生してしまいます。しかし、今回は田中社長から「1週間くらいは大丈夫」と言われたこともあり、できるだけ廃棄物を出さない形で進められました。

Q. 他にサステナブルな取り組みがあればお聞かせください。
田中様:会議室のテーブルです。無垢の木をそのまま使っているのですが、飯能の木を使い、地元の林業家さんに頼んでつくってもらったものです。このテーブルが今回のオフィス移転の最大のこだわりでもあります。
USS 長谷川:私どもにとっても非常に思い入れの深いテーブルです。
田中様:目的はオフィスの最適化だったのですが、全部が合理化を目指すだけだと面白くなくなってしまいかねないので、趣味というか遊び心というか……。それがこのテーブルですね。
USS 長谷川:実は今回のプロジェクトで一番苦戦したのがこのテーブルだったんです。「会社のシンボルになるようなもの」というオーダーでしたし、完全にオーダーメイドなので、メーカーもいろいろなものを組み合わせてつくりました。
サイズや寸法は尾花が木工屋と設計をして、最後の指示を営業の私が出すという流れ。複数のメーカーのものを組み合わせることで起きたトラブルもありました。
USS 尾花:天板もテーブルの脚も特注品です。ベースは既存製品を採用したのですが、フレームの位置を変えたり、モニターを置いた際のテーブルの形状を想像したりと、非常に神経を使いながら設計をしました。
USS 長谷川:様子を見に行った際、脚と天板が合わなくて天板が揺れてしまうという不具合もありましたし、合計で3回ほど是正対応をさせていただき、結局完成まで2か月ほどかかってしまいました。営業としては気が気ではなくて……。でも、田中社長には常に状況を快くご理解いただき、感謝しかありません。
田中様:本当に導入して良かったですね。オンライン会議をすると無垢の木の天板が映ってパッと明るくなるのを実感しています。できるだけ地方と都会の行き来を実践することもサステナブルな取り組みのひとつだと考えていますから。東京と飯能を結びつけることができましたし、「Alive」がある飯能に少しでも貢献できたこともうれしく思っています。

Q. 今回のプロジェクトを終えて、仕事を進めた感想をお聞かせください。
田中様:当初の目的が達成され、非常に満足しています。今回のオフィス移転は、オフィスをつくり込むことに価値があったわけではありません。業務効率化や最適化を目指したDX化や弊社のサステナブルの取り組みを具現化したいという思いがありました。それらの課題にウチダシステムズの皆さまは真摯に対応してくれて、本当に良かったと思っています。
USS 尾花:何よりも田中社長の哲学や感性に触れさせていただいたのが刺激になりました。会議室や個室ブースにしても、オンライン会議ができるだけでなく防音などもご提案させていただきました。打ち合わせやディスカッションを重ねてつくり上げたので、非常に気持ちよく仕事をすることができました。
USS 長谷川:オフィスのダウンサイジングは、ともすればネガティブな感覚を抱いてしまう場合も多いのですが、田中社長自身が非常に前向きに取り組んでくださったので、私もワクワクしながらプロジェクトに携わっていました。ご相談もたくさんいただきましたし、ある意味、対等なパートナーとして見られていたのがうれしかったです。また全体的にスムーズに進められたのも非常に印象的でした。
USS 尾花:田中社長の意思決定の速さには圧倒される部分もありましたね。
田中様:どれくらいで移転したんでしたっけ?
USS 尾花:お話をいただいたのが2月くらいで、プロジェクトの完了が5月だったので約3か月ですね。この規模の移転でも半年くらいかかることが多いので、かなりスピード感がありました。
USS 長谷川:過去トップ3に入るくらいスムーズに進んだ案件でした!
USS 長谷川(営業担当)
USS 長谷川(営業担当)

今後の展望持続可能な社会の実現と中小企業向けコンサルティング事業の拡大

Q. 最後に株式会社シンカ様の今後の展望をお聞かせください。
田中様:まず大きな目標としては、持続可能な社会づくりの実践です。私は東京と飯能の2拠点生活をしています。「Alive」の活動も含め、このような活動をモデルケースとして世の中に発信していきたいと考えています。
事業については、中小企業向けのコンサルティング事業の拡大を目指しています。一見、別々のようにも思えますが、必ず接点はあるはずなので、それらの接点を大切にしていきながら会社の成長を目指したいと考えています。

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