株式会社恒栄工業 様
2021年9月21日
プロジェクト詳細
上原様:当社は、空調や給水排水などの設備を手掛ける建設業の会社です。オフィスリニューアル前は、それぞれの社員のデスクに担当している現場の設備図面や以前竣工した設備図面、商品カタログなどが溢れかえっている状況でした。
私自身も、リニューアル2~3年前から、社員が働きやすく会社に来るのが楽しみになるオフィスを作りたい、とずっと思っていたのです。
そのため、オフィスリニューアルのタイミングに合わせて社内の設備環境や社内ルール、社員の意識改革などといった社内の仕組みを一新し、気持ちを新たに会社運営したいという強い思いがありました。
そんなとき、ウチダシステムズさんの松田北海道支社長が、空調設備業者の協力会社開拓のために、当社を訪ねてこられました。それまで当社とウチダシステムズさんの間には全くご縁がなく、その時点では、オフィスリニューアルについて他の業者に相談していたのです。
しかし、松田北海道支社長に話を伺う中で、ウチダシステムズさんがオフィスリニューアルも手掛けていると聞き、ショールームを見学させていただいたことがこのプロジェクトの始まりとなりました。
上原様:決め手になったのは、なんといっても工期の短さです。今回のオフィスリニューアルでは、床・壁に始まり、デスクや椅子、パーティションに至るまでのフル改装を考えていました。他の業者から提案された工期の見積もりは、当社が通常業務を行っている間に部分的に順番に工事を行う方法で、合計3~4週間の工期だった。しかし、ウチダシステムズさんの場合、金曜の夜から始めて土曜・日曜・月曜の連休期間中に一気に工事を終わらせる提案をしてくれたのです。工期1カ月と4日間では通常業務への影響が全く違いますから、その点は非常に重要でしたね。
そして、ショールーム見学をさせていただいた際に、提案のお願いをしていないにも関わらず「こんなイメージはどうでしょうか」と高橋さんからデザイン提案していただき、そのオフィスリニューアル案のデザイン性がすごくよかったのです。私たちが出していた要望以上に、導線や社内の仕組みに関するアイデアも盛り込まれていて、「いい感じになりそうだな」と感じました。
USS高橋:社員の方々に意識を変えてほしいという社長の思いがとても強いことを私なりに理解し、どういう仕組みにすれば社長の思いを実現できるかを最初に考え、そこからオフィスレイアウトを考えていきました。
社長やオフィスリニューアルのプロジェクトメンバーのみなさんが、リニューアルについて非常に熱心に考えられていて。それに応えるために、オフィスリニューアルのプロジェクト名を「AGARUオフィス」と名付けてご提案しました。恒栄工業様の「モチベーションが上がる」「業績が上がる」「外部からの評価が上がる」という願いを込めたプロジェクト名です。
USS高橋:一番大変だったのは、会議室と社長室の扉のステンドグラスの埋め込みでした。社長のお母さまの手作りのステンドグラスで、前のオフィスの扉にも使われていたものです。以前から大事にしてきたものを新しいオフィスへ大切に引き継ぐことも、考えてやらせていただきました。
最初は、扉のメーカーからステンドグラスを埋め込むことはできないと断られました。でも、できる方法を考えようと行動した結果、実現できました。工期と同じく、なんとかなったと感慨深い気持ちです。
上原様:オフィスリニューアルに合わせて社内サーバーのクラウド化と書類のペーパーレス化を実施し、全社員へノートパソコンとスマートフォンを支給しました。座席はフリーアドレス制に移行しました。リニューアル後のデスク上には何も書類がのっていない状況へと変化し、オフィスはいつも整理整頓されています。
その成果として、図面作業の多い建設業ではなかなか実現しづらいと思われるテレワークの導入もすんなり進めることができました。社員は施工現場へ行きますが、オフィスリニューアルと同時に進めた環境整備により、現場からオフィスに戻らずテレワークを行いそのまま退勤することも可能になっていきました。
上原様:オフィスリニューアル後の初日の社員の表情ですが、みんな弾けるような笑顔で出社して、オフィスリニューアルを心から喜んでくれていました。高さの違うデスクや作業に集中できるパーティションに囲まれた作業スペース、図面を広げられるファミレスのようなテーブルとソファー、外の景色を眺められるカウンター席などが配置され、社員は用途に合わせて好きな場所で仕事をしています。
また、オフィスリニューアルのタイミングで、いろいろな課題を解決するためのルールを明文化しました。社員同士の挨拶やお客様がいらっしゃったときの挨拶など、コミュニケーションも活発になり、社内に活気が溢れるようになったと思います。
USS高橋:以前と比べて、オフィスの雰囲気も社員の方々の表情も明るくなったと感じます。同じビルに入居している他の企業様と挨拶を交わす機会も増えたと聞いています。そういった対外的な変化も含め、社員のみなさんの変化を、社長と同様に私も願っていましたので、それが叶ってとても嬉しいですね。
オフィスリニューアル後には、リニューアルのプロジェクトメンバーの方々からリニューアルの感想や、これからどう向上していきたいかなどの社内アンケートの結果をご報告いただきました。社員のみなさんが自ら向上しようと頑張っておられることを知ることができ、恒栄工業様らしさが今後さらに増していくのだろうと期待しています。
上原様:令和3年度の重点方針として、当社は「選ばれる会社づくり」をテーマとして掲げています。これには「お客様から選ばれる」「社員から選ばれる」という2つの意味があります。売り上げや利益ももちろん大事ですが、当社は地域に根差して事業展開している会社ですから、まずは地域、そして社員から選ばれることが必須なのです。
オフィスリニューアル後も小さなリニューアルを引き続き行い、社員の働きやすさを向上させる試みをしています。きちんとした感受性を持ち、自然な所作でコミュニケーションできる人材を大切に育みたい。社員から選ばれるためにも、明るく爽やかなオフィス環境を引き続き提供していきたいですね。そうしたことを継続し、利益も上がっていく会社にしていきたいと考えています。
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